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意匠設計で注目される非住宅木造建築メリットと設計の注意点を徹底解説

  • 執筆者の写真: design H
    design H
  • 9月2日
  • 読了時間: 3分

更新日:9月8日


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これまでオフィスや商業施設といえば鉄骨造や鉄筋コンクリート造が当たり前でしたが、今その常識が大きく変わろうとしています。世界的な脱炭素化の流れと建築技術の進化を背景に、非住宅分野で「木造建築」が急速に注目を集めているのです。この記事では、非住宅木造建築がもたらすメリットから設計上の注意点まで、事例を交えながら徹底解説します。


オフィスや商業施設で「木造」がなぜ選ばれるのか?






 非住宅を木造化する4つの事業メリット

① 企業価値とブランドイメージの向上

  • 環境配慮型建築として対外的なアピール力が高い

  • SDGsやESG投資における評価が向上

  • 地域経済の活性化や森林保全にも貢献

② 利用者の満足度と生産性の向上

  • 木の温もりがもたらすリラックス効果とストレス軽減

  • 知的生産性の向上に寄与(ウェルビーイング効果)

  • 社員のコミュニケーションを促進

③ コストと工期における優位性

  • 軽量な構造で基礎工事のコストダウンが可能

  • 工場加工(プレファブ)で工期を大幅に短縮

  • 早期の収益確保に繋がる

④ 設計の自由度と空間の魅力

  • CLT活用で大スパンの無柱空間を実現

  • 柱や梁を現しにした温かみのある空間演出

  • 建物のコンセプトに合わせた多様な表現が可能




意匠設計における木造特有の注意点と課題

① 企画・基本設計段階での法規チェックの重要性

用途と規模に応じた耐火・防火規定の確認

非住宅は住宅よりはるかに厳しい性能が求められ、非常に複雑。初期段階での正確な把握が手戻りを防ぎます。


住宅とは異なる複雑な法規制への対応

木造での耐火建築物の仕様は複数ありコストやデザインに影響。初期のチェックを怠ると大幅な計画変更の原因になります。



② 構造設計との密な連携が成功の鍵

構造計画(工法選定、スパン)と意匠デザインの両立

工法によってデザインの自由度が大きく変化。初期段階から構造設計者と密に連携し、両立させる計画が必要です。


「現し」と「耐火被覆」の整理

デザインとして見せる部分と、法規上耐火被覆が必要な部分を整理し、計画に落とし込む必要があります。



③ コスト管理の難しさと対策

木質建材のコストと補助金制度の活用

先進的な建材は高価な傾向があるため、国や自治体の補助金制度を積極的に活用し、コスト負担を軽減することが可能です。


特殊部材の調達とプレカットの仕組みの理解

入手しやすい標準部材の把握や、プレカット工場の加工能力を考慮したモジュール設計がコスト抑制に有効です。




プロジェクトを成功に導くパートナー選びのポイント

豊富な実績

検討用途での設計・監理実績が豊富かを確認。複雑な課題に対応できる能力の証明になります。

連携体制

木構造に精通した構造設計者や専門メーカーとチームを組める体制が整っているかを確認しましょう。

最新知識

頻繁に改正される法規や、日々進化する技術動向に精通し、設計に反映できる知識があるか重要です。




まとめ:木造建築は、環境と事業を両立させる未来の選択肢

非住宅木造建築は、脱炭素社会への貢献だけでなく、企業価値向上やコスト面での優位性など、事業上のメリットをもたらす戦略的な選択肢です。しかし、その実現には高度な専門性が不可欠。深い知見と実績を持つ信頼できる意匠設計パートナーを見つけることが、プロジェクト成功の鍵となります。



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