電球が切れて買いに行ったら、棚一面のLED電球を前に固まってしまった。E26、810ルーメン、昼白色、密閉器具対応…。暗号のような表示がずらりと並び、結局どれを買えばいいのか分からない。そんな経験はありませんか。
実はLED電球選びは、たった3つのポイントを決まった順番で確認するだけで、もう失敗しなくなります。今回はアッシュくんが、電気にくわしいのりめぇる先生に選び方の手順を教わります。切れた電球を手に、売り場で読みながらそのまま選べる実用ガイドです。
チェック1:口金のサイズ(E26かE17か)
のりめぇる先生、電球を買いに来たんだけど、まず何を見ればいいの? 種類が多すぎるよ…。
最初に見るのは口金(くちがね)。電球の根元の、ねじ込む金属部分のサイズだよ。家庭用はほぼ2種類で、太いほうがE26、細いほうがE17。数字は直径のミリ数なんだ。
ここを間違えると、そもそも取り付けられない。切れた電球を外して持っていくか、根元の直径を測って(26ミリか17ミリか)から売り場へ行くのが確実だよ。
Eのあとの数字は直径だったのか! シーリングライトの豆電球みたいなのはE17だね。
一般的なリビングや廊下の電球はE26、ダウンライトや小型のペンダント、シャンデリア風の器具はE17が多い、というのがおおまかな傾向です。スマホで器具のラベルと電球の根元を撮影しておくのも手ですが、いちばん確実なのは切れた電球そのものを持参することです。
チェック2:明るさは「ワット」でなく「ルーメン」
次は明るさ。昔は「60Wの電球」のようにワットで選んだけど、LEDは少ない電力で明るく光るから、ワットでは明るさを比べられない。そこで使うのがルーメン(lm)、光の総量の単位だ。
目安を覚えておこう。昔の60W形の電球に相当する明るさが約810ルーメン、40W形が約485ルーメン、30W形が約325ルーメン。パッケージには「60形相当」のような表記もあるから、以前の電球のワット数が分かれば置き換えはかんたんだよ。
「60形相当=約810ルーメン」ね。前より明るくしたいときは、ルーメンの数字を上げればいいんだ。
| 従来の電球 | LEDでの目安 | 使いどころの例 |
|---|---|---|
| 60W形相当 | 約810lm | リビング、ダイニング、勉強部屋 |
| 40W形相当 | 約485lm | 玄関、トイレ、洗面所 |
| 30W形相当 | 約325lm | 廊下、常夜灯的な使い方 |
ルーメンと、部屋の明るさを表すルクスの関係は照度(ルクス)とはでくわしく解説しています。
チェック3:光の色で部屋の雰囲気が決まる
同じ明るさでも、光の色で部屋の印象はまったく変わります。LED電球は主に3色から選びます。
- 電球色:オレンジがかった温かい光。リビング・寝室・食卓など、くつろぐ場所に。料理がおいしそうに見える色でもあります
- 昼白色:太陽光に近い自然な白。洗面所・キッチン・作業する部屋に。服や化粧の色を確認する場所にも向きます
- 昼光色:青みがかったさわやかな白。勉強部屋や集中したい作業スペースに。夜遅くまで使う部屋では、目がさえやすい点に注意
迷ったら「くつろぐ場所は電球色、作業する場所は昼白色」が基本です。寝室に昼光色を選んでしまい、まぶしくて落ち着かない、という失敗は本当によくあります。光の色(色温度)が心と体に与える影響は色温度と演色性入門でどうぞ。
アッシュくんメモ:家族で好みが分かれるなら、リモコンで色を切り替えられる調光調色タイプという手もあるよ。朝は白く、夜はオレンジに。1つの部屋で使い分けられるんだ!
見落としがちな「対応表示」の落とし穴
口金・ルーメン・色の3つでバッチリだね! …あれ、パッケージに「密閉器具対応」とか「調光器対応」とか書いてあるよ。これは?
そこがLED選びの最後の関門。LEDは熱に弱いから、使う器具との相性表示があるんだ。
カバーで覆われた浴室灯や玄関灯には「密閉器具対応」、壁のつまみで明るさを変えられる部屋には「調光器対応」の電球が必要。ダウンライトに断熱材施工器具の表示がある場合は、それに対応した電球を選ぶ。非対応品を使うと、寿命が極端に縮んだり、ちらつきや故障の原因になったりするんだよ。
安いのを選んだらすぐ壊れた、っていうのは、相性を見てなかったのかもしれないね。
まとめると、購入前のチェックリストはこうなります。
- 口金:E26かE17か(現物持参が確実)
- 明るさ:ルーメンで確認(60形相当=約810lm)
- 光の色:電球色・昼白色・昼光色から部屋の用途で選ぶ
- 器具との相性:密閉器具・調光器・断熱材施工器具の対応表示
LEDに替える価値は「電気代×寿命」
LED電球は白熱電球に比べて消費電力がおよそ6分の1程度と小さく、設計寿命は約40,000時間が目安とされています。1日6時間の点灯なら計算上18年前後。数か月から1〜2年で切れていた白熱電球(寿命1,000〜2,000時間程度)とは、文字どおりけた違いの長さです。
本体価格は白熱電球より高めでも、電気代と交換の手間まで含めれば、点灯時間の長い場所ほど早く元がとれます。高い場所や外灯など「交換が面倒な場所」ほど、長寿命の恩恵も大きくなります。LED化の優先順位は、リビング・キッチン・廊下など「1日の中で長く点いている場所」からが鉄則です。家全体の照明の省エネ戦略はLED照明と省エネの基礎入門で紹介しています。
まとめ:3点チェック+相性表示で失敗ゼロ
- 最初に口金(E26かE17)。切れた電球の現物持参が最強
- 明るさはワットでなくルーメン。60形相当=約810lmを基準に
- 光の色は「くつろぐ場所は電球色、作業する場所は昼白色」が基本
- 密閉器具・調光器・断熱材施工器具は対応表示のある電球を
- 点灯時間の長い場所からLED化すると、電気代の効果が早く出る
おさらいクイズ
のりめぇる先生の話、覚えられたかな? 直感で選んでみてね。
-
口金「E26」の26が表しているのは?
- 明るさのランク
- ねじ込み部分の直径(ミリ)
- 電球の全長(センチ)
正解は直径26ミリ。家庭用はE26(太い)とE17(細い)の2種類がほとんどです。
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昔の60W形電球に相当するLEDの明るさの目安は?
- 約810ルーメン
- 約200ルーメン
- 約2,000ルーメン
正解は約810ルーメン。40W形は約485ルーメンが目安です。「◯形相当」の表記も参考になります。
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カバー付きの浴室灯にLED電球を使うとき、確認すべき表示は?
- 防犯対応
- 速達対応
- 密閉器具対応
正解は密閉器具対応。LEDは熱に弱く、非対応品をカバー内で使うと寿命が縮んだり故障の原因になります。
よくある質問
電球のサイズ(全長や太さ)はどれも同じですか?
口金が同じでも、電球本体の形や大きさには種類があります。カバーの小さい器具では、従来より大きいLED電球が入らないことも。器具のスペースに余裕がない場合は、小型タイプ(ミニクリプトン形など)を選ぶか、現物合わせで確認してください。
「全方向タイプ」と「下方向タイプ」はどう違いますか?
光の広がり方の違いです。ペンダントやスタンドのように全体を照らす器具には全方向タイプ、ダウンライトのように真下を照らす器具には下方向タイプが向きます。用途に合わないタイプを選ぶと「明るいのに暗く感じる」原因になります。
LED電球がちらつくのはなぜですか?
調光器付きの回路に非対応の電球を付けているケースが代表的です。ほかに器具や電球自体の劣化、接触不良もあります。調光器の部屋にはかならず調光器対応品を。交換しても直らない場合は器具側の点検を検討してください。
買ったら暗く感じました。返品するしかない?
まず設置場所を見直してみてください。下方向タイプを全体照明に使っていないか、以前よりルーメンの小さい電球を選んでいないかが定番の原因です。次に買うときは、今の電球のルーメン値をメモしてから売り場へ行くと失敗しません。
シーリングライト(天井の丸い照明)も電球交換できますか?
丸形のLEDシーリングライトの多くは光源一体型で、電球のような交換はできず、器具ごとの交換になります。器具の寿命も約40,000時間が目安なので、暗くなった・ちらつくと感じたら器具の替えどきです。取り付けは天井の配線器具に合えば自分でできるタイプが主流です。
