「電気設備設計の仕事は、事務所に毎日通わないとできない」。そう思い込んでいませんか? CADのクラウド化とオンライン会議の普及で、電気設備設計の働き方はこの数年で大きく変わりました。フルリモートで官公庁案件の設計図を描く人、本業を続けながら副業として図面を仕上げる人、成果報酬で収入を伸ばすフリーランス。選択肢は確実に増えています。この記事では、電気設備設計者が「いま、どんな働き方を選べるのか」を、リモートでできる業務の範囲、業務委託という契約形態、必要な準備まで具体的に整理します。今の働き方に少しでもモヤモヤがある方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

電気設備設計者が「足りない」と言われ続ける理由

結論から言うと、電気設備設計の業務量は増え続けているのに、担い手の数が追いついていないからです。だからこそ、経験を持つ設計者の市場価値はいま高まっています。

業務量を押し上げる制度と技術の変化

近年、電気設備設計を取り巻く環境は立て続けに変わりました。

  • 2024年4月:時間外労働の上限規制が建設業にも適用。ひとりの残業でカバーする働き方が成り立たなくなり、設計体制そのものの見直しが進んでいます
  • 2025年4月:省エネ基準適合の義務化。照明や受変電の計画は省エネ計算と一体で検討する場面が増え、電気設備設計者の関与範囲が広がりました
  • 設備の高度化。再生可能エネルギー、EV充電設備、通信・セキュリティ設備など、扱うテーマは年々増えています

経験者の引退と若手不足のダブルパンチ

一方で、ベテラン設計者の引退は進み、若手の入職は少ないまま。設計事務所やゼネコンの多くが「図面を任せられる電気設備設計者」を探し続けているのが現状です。つまり、実務経験のある電気設備設計者にとっては、働き方の条件を自分で選びやすい売り手市場だと言えます。

リモートでどこまでできる?業務の棚卸し

電気設備設計の業務は、実は大部分がリモートで完結します。ポイントは「図面と計算はどこでもできる。現地がからむ工程だけ調整が要る」という切り分けです。

リモートで完結しやすい業務現地対応がからむ業務
受変電・幹線・動力・照明コンセントの設計図作成現地調査(既存建物の改修案件など)
負荷計算・幹線サイズ選定などの各種計算官公庁や施主との対面協議(オンライン化も進行中)
設計趣旨説明書・仕様書などの資料作成現場定例・立会い検査
意匠・機械設備との図面調整(クラウド共有)

新築案件で設計チームの分業がしっかりしていれば、現地対応は元請けや現地パートナーが担い、設計者は図面と計算に集中する体制が組めます。実際、設計業務だけを切り出してリモートの設計者に委託する事務所は増えています。

リモート設計を支える環境

  • CAD:Jw_cad・AutoCAD・T-fas・Revit など(案件により指定あり)
  • 図面・資料のクラウド共有と版管理
  • Web会議とチャットでの日常的なやりとり

アッシュくんメモ:うちの設計チームも、日本全国+海外からオンラインでつながって仕事してるよ。図面は毎日クラウドの上を行き来してるんだ!

業務委託・フリーランスという選択肢

「会社に雇われる」だけが電気設備設計者の道ではありません。業務委託は、成果物に対して報酬を受け取る契約形態。時間の使い方を自分で決めたい人に向いています。

会社員との違いを整理する

会社員(雇用)業務委託(フリーランス・副業)
収入の決まり方月給・賞与(安定)成果物ベース(実力次第で上限なし)
働く時間就業規則に従う納期を守れば自由
働く場所原則出社(会社による)自宅・地方・海外も可
掛け持ち副業規定による複数案件・本業との両立が可能

「成果報酬」という考え方

業務委託の報酬は「働いた時間」ではなく「納めた図面」に対して支払われるのが基本です。たとえば図面一式でいくら、という決め方なら、効率よく高品質な図面を仕上げられる人ほど時間あたりの実入りは大きくなります。経験を積んだ設計者にとって、スキルがそのまま収入に反映されるわかりやすい仕組みです。

業務委託が向いているのはこんな人

  • 子育てや介護、住む場所の事情で、通勤前提の働き方が難しい人
  • 本業を続けながら、週末や夜の時間で設計スキルを収入に変えたい人
  • 定年後も現役で図面を描き続けたいベテラン設計者
  • 自分の裁量とペースで、実力勝負の働き方をしたい人

案件はどこで見つける?

業務委託の案件は、大きく次のルートで見つかります。おすすめは、単発のマッチングよりも設計事務所のパートナーになって継続的に案件を受ける形です。単価交渉や現地対応を事務所側が担ってくれるため、設計者は図面に集中でき、実績も体系的に積み上がります。

  • 前職や取引先など、これまでの人脈からの紹介
  • 設計事務所が募集する業務委託パートナー(継続案件になりやすい)
  • フリーランス向けの案件マッチングサービス(単発中心・実績づくり向き)

「選ばれる設計者」になるための準備

業務委託の世界で継続的に仕事を得る鍵は、資格の数よりも「安心して図面を任せられる」という信頼です。準備すべきことを整理します。

技術面の棚卸し

  • 受変電・幹線・動力・照明コンセント・防災・弱電。自分が一人で描ける範囲を明確にする
  • 省エネ計算(照明のエネルギー消費性能など)との関わりを理解しておく
  • 使えるCAD・BIMソフトと習熟度を整理する(複数使えると案件の幅が広がる)

信頼面の積み上げ

  • 納期・レスポンス・図面品質の3点を守り抜く(リモートでは特に信用が命)
  • これまで担当した建物用途・規模を実績としてまとめておく
  • チャットやWeb会議で、意匠・機械設備の担当者と円滑に調整できるコミュニケーション力

アッシュデザインは電気設備設計のパートナーを募集しています

ここまで読んで「こういう働き方、自分に合うかもしれない」と感じた方へ。私たちアッシュデザイン(東京都江戸川区の総合一級建築設計事務所)は、電気設備設計の業務委託パートナーを募集しています。

  • フルリモート:全国どこからでも、海外からの参画も歓迎
  • 副業・複業OK、学歴不問:週末だけ・夜だけの関わり方も相談可能
  • 案件は官公庁関連が中心:設計図作成から設備仕様の提案、法令チェックまで幅広く経験できます
  • 成果報酬制:図面一式70万円といった成果報酬型の案件もあり、報酬に上限を設けていません
  • オンライン完結の業務体制:Google Workspace を使い、契約から納品までオンラインで完結します

意匠設計・機械設備設計・施工図のプロが揃うチームなので、専門外の調整はチームで支え合えます。「一人で全部」ではなく「チームの一員として電気を任される」働き方です。

くわしい募集内容は採用情報(仲間になる)をご覧ください。

アッシュくんメモ:「できるかな?」より「やってみたい!」の気持ちが大事。きみの図面、まってるよ!

まとめ:働き方そのものを「設計」しよう

  • 制度変更と担い手不足で、電気設備設計者の市場価値は高まっている
  • 図面作成・計算・資料作成はリモートで完結できる。現地対応は体制づくりで解決可能
  • 業務委託は成果報酬型。スキルが収入に直結し、時間と場所の自由度が高い
  • 継続受注の鍵は、納期・レスポンス・図面品質という信頼の積み上げ
  • アッシュデザインでもフルリモート・副業OKの電気設備設計パートナーを募集中

建物の電気を設計してきたあなたなら、自分の働き方だって設計できるはずです。まずは情報収集からでも、一歩を踏み出してみてください。

よくある質問

実務経験が浅くても業務委託で働けますか?

案件によります。一人で図面一式を仕上げる案件は一定の実務経験が前提になりますが、部分的な作図やチェック補助から始められる場合もあります。まずは自分が確実にできる範囲を正直に伝えることが、長く続けるコツです。

地方や海外に住んでいても仕事はできますか?

できます。図面作成・計算・打ち合わせはオンラインで完結できるため、居住地はほとんど制約になりません。アッシュデザインでも全国・海外からの参画を歓迎しています。時差がある場合は、納期とレスポンスのルールを最初にすり合わせておくと安心です。

会社員を続けながら副業として関わることはできますか?

可能です。勤務先の副業規定を確認したうえで、稼働できる時間帯と週あたりの時間を明確にして相談してください。副業から始めて、実績を積んでから独立するステップを踏む設計者も少なくありません。

応募から仕事開始までの流れは?

アッシュデザインの場合、応募フォームからご連絡いただいたあと、オンラインで面談を行い、経験・希望の働き方・報酬条件をすり合わせます。条件が合えば、まずは小さめの案件からスタートし、お互いの進め方に慣れていく流れです。